2017-07-03から1日間の記事一覧
✳︎祭囃子が、遠く聞ゆ。白無垢の、煌くは刹那。翔び去るは、忘却の彼方。然れども、証は不滅の故に。滑かな、飴細工は金字塔なり。やがて明ければ、騒擾の時雨も。空蝉は凛として、静謐に睥睨せん。凡そ白痴の餓鬼ども、僕には構うな。この地の底で僕は、そ…
✳︎もはや、此の世に。模倣ではない、本当など、遺されているのだろうか。この、煉獄のやうな、恋さえも。過去、或いは、未来のいずれか。全ては、悉く、語り尽くされた。あとは、銘を、消費するばかり。銘を、ぐるぐる、ぐるぐる、と。--世界は、文壇だ。…