【8】新日が「WWEアティチュード路線リメイク」に舵を切った「必然」
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そもそも、本家WWEのアティチュード路線は、ある「外部からの危機」によって、
ビンスが発明「せざるを得なかった」、半ば偶然からの産物であったことは、
多くの方が御存知の通りです。
すなわち、マンデー・ナイト・ウォーの交戦国…巨大資本WCWによる、エゲツないまでの引き抜き工作。
その絶望的な状況下で、天才・ビンスが閃いた「窮余の策」。
「絶対に引き抜かれない人間…つまりは俺自身が、ストーリーラインの中心に立つしかない!」
その大逆転劇は、皆様も御存知の通りです。
さて、翻って、現代の新日本プロレス。
2016年に迎えた「外部からの危機」。
そう、WWEによる中邑とAJの引き抜き。
棚橋、中邑、AJ、そしてオカダが四天王と見做される中で、
いきなり、その内の2人までをも失う。
しかも、残る内の棚橋は、いよいよ長年の肉体の酷使による衰えを隠し切れなくなり、
これが新日本プロレスの「危機」でなければ、何と呼べば良いでしょう。
そして、微妙に見過ごされがちなことなのですが、実はこれは同時に、
紛れもなくオカダにとっても、最大の「危機」だったわけです。
言うまでも無く「プロレスは、一人ではできない」。
ましてアマではない「プロレスラー」にとって、
「ライバルの不在」は、致命的な「危機」なのです。
…その時、木谷オーナーが閃いた「窮余の策」。
新日を危機に追い詰めた「相手」が、
かつて最大の「危機」を乗り越えた「大逆転の一手」。
そして木谷オーナーの目の前には、
もがき苦しみ続けたレスラー人生の「危機」を、今こそ乗り越えんとする男。
かつて、ビンスがオースチンを見出したように。
木谷オーナーが見出した「救世主」。
「スターダスト・ジーニアス」改め。
「ロス・インゴベルナブレス」内藤。
…引き続き、妄想を全開にして参りたく存じ上げますw
お付き合い頂ければ、幸いです。