社畜な鯱狗の妄想雑記

吾唯足知、即身仏。南無、阿弥陀佛。

今更ながら17.1.4を振り返る(内藤編①)

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かのレスリング・オブザーバー誌が、異例の「六つ星」評価を与えた、17.1.4激闘のメイン。

IWGP選手権

オカダ推しを公言している鯱狗は…すいません、正直なところ、この試合はあまり評価しておりません。

…何故か。

オカダが、内藤から仕掛けられた「シュート」に対して、あまり「よろしくない方法」で「対抗」した結果の産物と考えるから。

そう…この試合を語る上では、まず何よりも直前のセミメイン。

IC選手権

が、その「背景」まで含めて、どのような試合であったかを考えなければならないと、鯱狗は妄想考察しております。

16.11.5
棚橋が内藤を「棚橋になれなかった男」と評する。

16.11.7
内藤は「棚橋になれなくて良かった」と切り返し。そして、
「メイン試合選考のファン投票を望むなら、棚橋が切り出せ。自分は望まない」と表明!

そう、この時点で内藤は、少なくとも2014年の1.4…すなわち「まだロス・インゴベルナブレスではなかった内藤」まで遡って、棚橋に「完全決着」を迫っているのです。

こんな辺境のクソスマート妄想ブログ(失笑)まで御覧を頂いている奇特な方でしたら、今更説明するまでもございませんでしょうが、ここで内藤が棚橋に突き付けた「メイン試合選考のファン投票」とは。

2014.1.4
メイン…中邑vs棚橋のIC選手権
セミ…オカダvs内藤のIWGP選手権

に決まった、内藤(そしてオカダ)からしてみれば「屈辱」のファン投票の「再現」の是非を問うものに他なりません。

「中邑vs棚橋は、IWGP選手権よりも『メインの価値』がある」

その時、突き付けられた「現実」を、内藤は間違いなく、強く「理解」していたものと存じ上げます。

何故なら、内藤はあの両国で。

「悲願」であったはずのIWGPベルトを「投げ捨て」て、こう言い放ったから。

「今、一番『美味しい』のは、NEVERでもICでも、そしてIWGPでもなく、ロス・インゴベルナブレスの内藤だ」と!

「価値」は「IWGP」にあるのではない。
「価値」は「レスラー」にあるのだと。

…少し考えてみれば、当たり前といえば当たり前の話です。
「プロレス」は「スポーツ」ではなく「ショー」なのですから。

そして、鯱狗が「内藤は本当にスゴい!」と驚嘆したのは、ここからです。

内藤は、14.1.4で棚橋に突き付けられた「現実」を乗り越えるだけではなく。

更に「先鋭化した価値観」を見出すことで、17.1.4において、棚橋とオカダの両者を、いっぺんに「超越」しようと企んでいたと、鯱狗は妄想しているのです。

それは、まさに「シュート」。

…長くなりました。続きます。