デッドマンズ・ウォーキング…ヨシタツとBUSHI考
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(1週間前ぐらいに書いて放置してたデッドストック記事…NEVER6ネタの前に)
表題の2人。
ヘビーとジュニアながら、
幾つかの「共通点」がございます。
試合の「塩分濃度」が高めであるコト(失礼)。
そして、
頚椎損傷(BUSHIは加えて眼底骨折)により、
「レスラー」として「死んでいる」こと。
…リハビリを重ねて、頑張って復帰したとか、残念ながら関係ありません。
少なくとも、上場を目指す「企業」である新日本プロレス。
そんな今、絶対に「あってはならない」のは「リング禍」。
ましてや、一度「前科」を負ってるレスラーが、
次に「本当のリング禍」に遭ってしまうような事態があれば、
新日は間違いなく「管理責任」を問われます。
つまり、「死んでいる」のです。
それが分かっているから、ヨシタツは負傷を押して、
続くタッグリーグへの強行出場を試みたといいます。
…そう、「レスラー」として、まだ「死にたくなかった」から。
(会社からすれば、トンデモない話ですが…)
そんな2人が、それでも「生き残り」を懸けた「道」を、
振り返ってみたく存じ上げます。
まずは、復帰に1年弱を要したBUSHI。
彼が目を付けたのは、御存知の通り、
当時、EVILをパレハに加えて、まだ2人体制だった、
内藤率いる急上昇中のロス・インゴベルナブレスでした。
この「着眼点」は、見事だったと思います。
というのも、リーダーである内藤のビッグマッチに向けた「前哨戦」を考えると、
やはり6人タッグを実施できる「3人」は、最低でもメンバーが欲しい。
しかも。
EVILこと渡辺は、会社としても期待の若手ヘビー級。
対してBUSHIは、冴えない中堅(大変失礼)のジュニア。
つまりは、ロス・インゴベルナブレスにとって、
貴重な「ジョバー」要員に、見事にマッチできたワケです。
…嘲笑するつもりは、鯱狗には毛頭ございません。
むしろ「立派」な「サラリーマン・レスラー」としての「選択」だと、
鯱狗としては高く「評価」したいです。
期待の若手ジュニアであるヒロムをメンバーに加えた今、
シングルプレイヤーとしては更に一歩退かざるを得ない中、
内藤の「ベルトより価値のあるロスインゴ」という「戦略」に沿う形で、
敢えて「呪われた」NEVER6に拘るコトを「進言」したのも、実に「的確」でした。
ロスインゴ・ブームが続いている限り、
当面は「安泰」と見て良いのではないでしょうか?
BUSHIの選択は、確かに「成功」したのです。
続いて、復帰に1年半強を要した…つまり、より「重症」だったヨシタツ。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」を「選択」した彼の「現状」は、
まぁ、見ての通り…正直、かなり苦しいと言わざるを得ないでしょう(苦笑)。
ただし!
ヨシタツには、その「選択」ゆえの「チャンス」が…。
そう、「ハンターチャンス」が!!
(これが言いたかった←)
まだ残っている…かも?しれません(自信なさ気)。
すなわち。古今東西を問わず。
ある一定の「プロレスファン」は、ドン底に落ちた「ダメなヤツ」の、
形振り構わない「意地の復活」ストーリーが「大好物」だというコト!
「何故」、大仁田FMWは大成功を収めたのか。
「何故」、映画『レスラー』は大ヒットを記録したのか。
(監督がミッキー・ローク主演に拘ったのには、充分すぎる「理由」があります!)
「ここが2人の東京ドームなんですね!」という「名実況」が飛び出し、
少なからぬ観客が、思わず涙してしまったのか。
それを踏まえれば。
ヨシタツもまだ、ギリギリ「死んじゃいません」。
「ハンターチャンス」は、まだ、あります。
…大阪ニュービギニングで、第3世代のテンコジを相手に、
いつもの「ジョバー」を務めたヨシタツの試合後コメント。
「オイ!小島、なめんじゃねぇよ。最近のコメントやら、ブログやら、なんだ、あれ?ふざけんな!あ?俺はな、そんな人に情けをかけられるほど、落ちぶれてねぇからな。ふざけやがって、なんだ、アイツら」
「いいか、俺は、首の骨折って、復帰して、思ったように体が動かず、思ったような結果を残せず、思ったようなお客さんの支持も得られず、いまなんて俺、第1試合だよ。第1試合でヤングライオンとシングルマッチだよ。それでも俺はこっから、この底辺から頂上まで、てっぺんまで上り詰めてやろうって、その覚悟の下でやってんだよ、俺は」
「要らぬ御節介は御無用だよ。勝手に1人で上がっていくから。俺に関わるんじゃねぇ!」
この、ほとんどチンピラ(失笑)のような「負け犬の遠吠え」。
しかし、自分が「再起」を図るために必要な「ギミック」を、
実は、意外にも「自覚」できているのではないのでしょうか?
(そして、その現状認識を「ギミック」に転化できなかったボンソルさんは…)
…クソスマートの鯱狗は、何度でも言います。
「プロレス」は、「スポーツ」ではなく「ショー」であると。
もちろん、「スポーツ」であるボクシングのジョージ・フォアマンのような、
「ホンモノの奇跡」も、世の中には極稀に起こり得ることは承知していますが。
とにかく。
鯱狗は、いつの日か、まさかヨシタツに「泣かされる」のを期待して?
生温か〜く、ヨシタツを「応援」していますよ…エンセリオ、マジで!
(これも言いたかった←)
とりあえずCMLL遠征、まぁ頑張ってきて下さいw
以上、今回も御拝読のほど、誠にありがとうございました!