High Spurt Wrestling
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すなわち「ハイスパート・レスリング」。
…などというモノは。
「存在しない」
というトリビアw
それを言うなら、
High Spot Wrestling
であり、つまりは表記揺れのように扱われている、
「ハイスパット」の方が、語義的に正しいというw
「Last Spurt」とかとゴチャ混ぜになった、実に日本的な話(笑)。
High Spotというのは「見せ場」を指しており、ようするに、
を一例とするような「終盤のラッシュ」のことなワケです。
それを「序盤からいきなり」やっちゃったのが、
長州の「ハイスパット・レスリング」というコト。
長州自身は、
「オッサンどもがチンタラやってる間に、コッチは最初から全力で攻めて、向こうにペースを握らせない」
という「理論化」で説明しておりました。
その背景には、直前まで長州が遠征していたメキシコの、
…今でこそ、海外遠征からの帰国は「格上げ」フラグですが、
長州の時代においては、ハッキリ言って「島流し」に近いです。
帰国後に「俺は咬ませ犬じゃねぇ!」と長州が下剋上を挑んだ、
その藤波の、MSGでベルトを巻いての凱旋帰国フィーバーは、
当時としては「異例」。だから「藤波は帰国を渋った」のです。
(ついでに、初代タイガーマスクこと佐山も、帰国を渋った人)
…後年のWJでの伝説的なズンドコ(失笑)とかもあり、
色々と評価を落としたりもした長州ですが…やはり。
「革命戦士」の異名は、伊達じゃなかったワケです。
猪木のプロレスが「感性」だったら、
長州のプロレスは「理性」でしょう。
いずれ衝突することは「不可避」でした。
(言語感覚こそ独特ですが、長州が語る「プロレス」は、ガチガチの「理詰め」です。後世の「活字プロレス」に与えた影響は計り知れず、その末端の末端に、つまりこのブログもあります)
…かつて「はみ出し者」と自称した長州。
やがて、オーナーの猪木と現役の選手と板挟みにされる、
現場監督という「中間管理職」に落ち着いたワケですが。
そこへ現れたのが、
「はみ出し者」であり続けることに「アイデンティティー」を見出した、
「邪道」が一匹。
長州は言いました。
「仮にも業界で一つの時代を築いた男が、何故、未だにあそこまで自分を晒け出せる」
「…同じことをやれったって、きっと俺には無理だ」
「劇場」と呼ばれた「茶番劇」。
アレは「シュート」ですよ。
「はみ出し者」だった時代の「反骨心」を刺激された長州が。
猪木に仕掛けた、徹頭徹尾の「シュート」。
そんな、時代の「徒花」に思いを馳せつつ、当記事はここまで。
…ただのトリビアの予定が、エライとこまで筆が走ってしまった(苦笑)。
今回も御拝読のほど、誠にありがとうございました!