社畜な鯱狗の妄想雑記

より良く、生きましょう!

Marilyn Mansonが描いた「クソ特別なキミ」

✳︎

Coma White
(from 3rd Album “Mechanical Animals”)

貴女は「完璧なセカイ」からやってきて
「そのセカイ」はボクをすり抜けてった
今日…今日…逃げ出そう
貴女の感覚を奪うクスリ
貴女の言葉を奪うクスリ
貴女を別人にするクスリ
この世のどんなクスリも
貴女を「貴女自身」からは救えないのに



2nd Album “Antichrist Superstar”の、
超攻撃的に退廃した世界観から一変、
ディストピアSF的な世界観において、
恐ろしくポップでデジタルで美しい。
ファンの予想の斜め上を突き抜けた、
そんな3rdでも屈指の「ラブソング」。

コチラの「音楽」カテゴリーでは前回、
Radiohead - Creepに触れたワケですが。

また違った切り口の「クソ特別なキミ」。



“Mechanical Animals”の「ストーリー」。


宇宙人のオメガ(=Marilyn Manson)が不時着をした地球は、
クスリとテレビと商業主義で「巨大な真っ白な星」だった。
(1曲目 - Great Big White World)

そこでオメガは捕獲されて、ロックスターに仕立てられる。

2曲目 - The Dope Show
(ロックスターに仕立てられて自分を見失ってくオメガのPV)

逃げられないよう、クスリ漬けにされる。

9曲目 - I Don’t Like The Drugs (But The Drugs Like Me)
(首の無い警官=クスリに追い回されるオメガのPV…衝撃のオチ)

そんな中、オメガは一人の女性と出逢う。

それが「14曲目 - Coma White」。
(表向きの最終曲…しかし「15」という数字が、アルバムの全編に渡って「示唆」されているのがポイント)

オメガは、彼女に「救い」を求める。

しかし…彼女もまた「完璧な存在」。

すなわち「機械仕掛けの動物」だった。
(3曲目 - Mechanical Animals)

そしてオメガは、
「地球を去る」ことを決意する。
(13曲目 - The Last Day On Earth)



しかし…「どうやって」?

円盤は壊れて、回収されてしまったのに。



その「方法」が。

「自殺」であったことを示唆して。



アルバムは「終わる」。
(隠しトラック - This Is My Omega)
(「Ω=最後」を表した「15曲目」)



(…そしてオリジナル版には、死してなお「7曲目 - Posthuman」「10曲目 - New Model No.15」達に、興味津々で解剖されるオメガの隠し映像あり)




最後に…残された「謎」。

「Coma White」とは「何者」だったのか。



「ヒント」が。

オリジナル版の「アートワーク」に、
「隠されて」いました。



アルバムの「プラスチックカバー」が、
「半透明のブルー」なのです。

ソレをアートワークにかざすと。



「隠しメッセージ」が、文字通り。
「浮かび上がる」…凝った仕掛け。





I NO LONGER KNEW IF COMA WHITE WAS REAL OR JUST A SIDE EFFECT

Coma Whiteが実在したのか、副作用の幻覚だったのか、ボクにはもう判らない。





「男性器の無い両性具有」の、オメガ。

彼が「救い」を求めた、Coma White。

彼女は…始めから「存在しなかった」。

だから「Coma White」。

すなわち「真っ白な昏睡状態」。

それを悟ったオメガは「逃げ出した」。



貴女は「完璧なセカイ」からやってきて
「そのセカイ」はボクをすり抜けてった
今日…今日…逃げ出そう
貴女の感覚を奪うクスリ
貴女の言葉を奪うクスリ
貴女を別人にするクスリ
この世のどんなクスリも
貴女を「貴女自身」からは救えないのに



絶望的に「反転」する「歌詞の意味」。



そんな「救いの無いオチ」を示唆して、
“Mechanical Animals”は「真の終焉」。



Marilyn Mansonのイマジネーションの全盛期でしたね。

まぁ好き嫌いはさておき(苦笑)、
凄まじい完成度のアルバムです。



ではでは!