4.9《SAKURA GENESIS》の「ブック」を省みる
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前記事までの通りの「現状」で。
柴田選手は37歳。
「もはやコスチューム」と揶揄されることもあるテーピングですが、
コンディションが悪化していたのは、実際に、間違いないでしょう。
そんな柴田に。
メインで38分間のIWGP戦。
…もう、やめませんか?
何でもかんでも「マラソンマッチ」は。
60分フルタイムをやっていた時代とは、
「プロレス」は「変質」しております。
今さら「引き返せない」のだとしても。
柴田ならば「ザ・レスラー」の「ギミック」で。
30分以内でも「客を満足させられるブック」の。
「書きようがあった」のでは、ないでしょうか?
そして、セミファイナルも。
「秒殺ブック」も、時にはアリです。
しかし、その「方法」が。
場外へのパワーボム。
TIME BOMBを2連発。
「説得力」もへったくれも無い。
そんなんだから「事故と疑われる」。
ファンを「怖がらせる」。
…マスクを脱ぐことで。
「レスラー・ケンドーカシン」ではなく。
「格闘家・石澤常光」であると誇示して。
「飛び付き式腕ひしぎ逆十字固め」で。
わずか26秒殺で「タップを奪った」。
それが、すなわち「説得力」ですよ。
(対戦相手の成瀬も、ちゃんと「石澤で来い」と戦前に煽っておりました)
それこそ、場外パワーボムなんかはナシ、
「見よう見マネのアンクルホールド」で、
KUSHIDAに「タップさえも許さず」に、
そのままTIME BOMB一発フィニッシュ。
そんなんで「充分」じゃないでしょうか?
…鯱狗は、ちょうどオカダと同い年ですが。
古臭い「ロック様信者」でもありますので。
「プロレス」の「説得力」を。
「信仰」しています。
…今回の、柴田vsオカダ。
スゴく「良い試合」だった。
だからこそ悔しくて、切ない。
感情の行き場が、見付かりません…。