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社畜な鯱狗の妄想雑記

ファシスト見習い。すべては音楽。詩集『円周』。

武月睦『やおろちの巫女さん』は「プロレス漫画の大傑作」かと!

✳︎


鯱狗の、最近のイチオシ!
ヤンマガKCより既刊二巻!


【あらすじ】

物語の舞台は、
「怪物」が平然と町中をウロついて、
住民と世間話をしている現代日本(笑)。

怪物達の「目的」は、唯一つ!

千年前に奪われた「王の心臓」を奪還して。

「人間を滅ぼす」こと。

対するは、
現在の「ヤオロチの巫女」ユキ。女学生。
彼女が常に首から提げている「勾玉」に、
「怪物の王の心臓」が封印されています。

プロレスファン向けに説明するならば、
ソレが「チャンピオンベルト」です(笑)。

「ヤオロチの力」は、尋常じゃないです。
まぁ猪木の百万倍は強いです。最強ですw

だから、ブロック塀ぐらいは軽くブチ抜く剛腕の怪物達も、
「ハンデキャップマッチ」で、三人タッグチームです(苦笑)。

「リーダー格」の魏炎(ぎえん)。
「マイペース」の我負(がふ)。
「オッサンw」の愚知(ぐち)。

「ディーバ(?)」の一片(ひとひら)も、
のちにレギュラーで参戦してきます。
(ある「重要な役割」を果たしている)

歴代の巫女に千年間も挑み続けて、
一勝もできておりません(笑)…まぁ、
彼らが「一勝」でも遂げた時点で。

「人間は滅ぼされる」ワケですが。

ユキにフルボッコにされた怪物達は、
彼女が家の鍵を閉め忘れていないか、
見に行かされます。そんな世界の話。


【ココがイチオシ!】

シッカリとした描画。

テンポの良いギャグ。
怪物達は基本的に「マヌケ」です(苦笑)。

作り込まれた世界観。
「怪物」とは「ヤオロチ」とは「何か」。
読み進めるほど「深層」が見えてきます。

全体に「センチメンタル」ではあっても、
決して「泣かせに走らない」バランス感。

…千年を生きる怪物と、代替りする巫女。
当然、そこには「死生観の隔絶」があり。
でも安易に「悲劇には仕立てない」筆力。

コレは「プロレスファン」の方に向けて。

「シュートを司る敵意」と、
「ワークを司る信頼」を。

「絶妙に両立させた上」で、
「戦って決着の悲願」を。

余すところ無く「描いた」。

まさに「プロレス漫画の大傑作」だから!

特にホント、素晴らしかったのが、
二巻の第十一話「千年目の作戦」。

いかにも「敏腕マネージャー」ギミックの、
考庫(こっこ)を交えた上で、真面目(?)にも、
「人質アングル」をやろうと右往左往する、
怪物達の「あまりのトンチンカンぶり」に、
終始、ニヤニヤしっ放しだったワケですがw

最後に、怪物達の導き出した「結論」が。
いわば、まさしく「プロレスの本質」で。

ムネが、アツくなっちゃいましたよ!(爆)

…そして、ソレだけに留まらぬ「深さ」。

「怪物(≒レスラー)」であるのならば。

「100%シュートであるべきでは?」
「シュートな怪物達はどうなった?」
「予期せぬ事故によるシュートは?」

「寓話的な解」が、用意されている。

「仲良しこよし」では済まされない、
「打算」や「相互不理解」だったり、
いずれもキッチリ描かれております。



というワケで。

プロレスファンの方。そして。

「優しい世界」は好き。かと言って、
「生温い」のや「御涙頂戴」はイヤ。

そんな、鯱狗のようなワガママ派にもw

イチオシ!させて頂きます!
(ムダに柴田勝頼のフロウで)



ではでは♪