社畜な鯱狗の妄想雑記

吾唯足知、即身仏。南無、阿弥陀佛。

【私訳】Korn - Falling Away From Me

✳︎

(from 4th Album “Issues”)

なぁ、疲れちまったよな
オレは、今日はもう閉店さ
自殺してやるとか、アンタは抜かすけど
まぁ時には、悪くないかもな
誰に、何と言われようと
オレはココに、空っぽで立ち尽くしてる
オレから零れ落ちていく、零れ落ちてしまう

一日が、ただ過ぎていく
思わず、漏らしちまうのさ
自殺してやるとか、オレも抜かすけれど
苦しみが和らぐ気はするよな
言うだけなら、タダだぜ
「明日には、きっと良くなるよ」ってさ
オレから零れ落ちていく、零れ落ちてしまう

オレを突き落とす
何度でも何度でも、突き落とす
絶望のドン底へと
言葉にならない、叫び声と共に
何度でも何度でも、突き落とす
絶望のドン底へと……

(零れ落ちてしまうんだ)
メチャクチャに振り回されて
(零れ落ちてしまうんだ)
もう取り返しが付かないから
(零れ落ちてしまうんだ)
メチャクチャに振り回されて
(零れ落ちてしまうんだ)
……助けて

オレを捩じ切ろうとする
アイツらは失せてはくれない
オレは祈るしかないんだ
どうか、失せてくれ……

命が零れ落ちていく……
オレから零れ落ちてしまう……
魂が零れ落ちていく……
どうして!!?

オレを突き落とす
何度でも何度でも、突き落とす
(零れ落ちてしまうんだ)
絶望のドン底へと
(零れ落ちてしまうんだ)
言葉にならない、叫び声と共に
(零れ落ちてしまうんだ)
何度でも何度でも、突き落とす
(零れ落ちてしまうんだ)
絶望のドン底へと……





Marilyn Manson “The Fight Song”と。

「対に」なる曲。PVも含めて。



自分を「お父さん」と呼ばせて喜ぶ、
吐き気を催す鬼畜に、児童性的虐待を受け。
(1stアルバム収録“Daddy”)

学校では「エイズのホモ」と、虐められた。
(同じく1st収録“Faget”)



「魂の殺人(ソウル・マーダー)」の、
「生存者(サバイバー)」。



“死”に憑かれて、バンドと出逢うまで、
検死解剖助手の仕事に、没頭し続けた。

棚の上から落ちてきたタイプライターに、
頭蓋を砕かれた男の遺体を解剖しながら、
人生の無常に、思いを馳せた。

実の父親にバスルームの床に叩き付けられた、
わずか5歳の少女の遺体が運び込まれた時は、
反射的に嘔吐して、嗚咽が止まらなくなった。



傷だらけで、修復不能の魂を抱えた、
ジョナサン・デイヴィスが。



「傷付けられた魂に、寄り添いたい」と。

ようやく「誰かのため」に。
歌うことができた、4thアルバム。



「逃げる」ことは「役に立つ」し、
決して「恥なんかじゃない」から。

「魂の戦い」のためになら、
「肉体の逃避」なんてのは、
全然、大した問題じゃない。

「逃げる」ことだって、
また一つの「勇気」で、
それは「戦い」だから。

きっと、誰かが「応援」してくれている。

逃げろ。世界に、火を放つために。



……………………。



ロックは世界を、変えないけれど。

ロックは誰かの魂を、きっと救う。

4th Album “Issues”

誰かの魂を救う、もう一つのロック。