2017-06-10 ロケット・ボーイ 円周:三位一体の四(=私+視+死+詩) ✳︎ボクの。左手の、小指から、地平線の彼方へと、真っ直ぐ、伸びる。その、赤い糸を。縒って、編んだ、縄を。背後の、水平線から、手繰り寄せて。しっかりと。頸に、巻いたら。満潮の引力に、乗せて。ふわりと、軽やかに。飛び込み台を、蹴ろう。その刹那を。無限の光速へと、引き延ばす。ニューイヤーのパーティーで、七色の花火を打ち上げるみたいに。キミに、笑っていて、欲しいんだ。満潮に。ぷかぷかと、漂う。地球が。きっと、茹卵を、綺麗に、糸で、両断、する、よう、に。音も無く。真っ二つに、割れるから。キミは、きっと、笑ってくれるから。だから、その赤い縄を、頸に巻いた。ボクは。ふわりと、軽やかに。