社畜な鯱狗の妄想雑記

愛即是吾唯足知--精進あるのみ也

デュシャン・デ・デジャヴュ

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借り物の顔で、借り物のスーツを纏い、
借り物の言葉で、借り物の苦痛を嗜む。
借り物の胃袋から、借り物の便器へと、
借り物のクソを垂れる、借り物の講釈。
借り物の悪意は、借り物の天使の笑み。
借り物の善意は、借り物の悪魔の嘆き。
借り物の銃に、借り物の弾を込めたら、
借り物の頭蓋に、借り物の祈りを撃つ。
借り物の生なら、借り物の死しかない。
借り物のサインを、借り物の絵に記す。
借り物の倫理を、借り物の哲学に詰め、
借り物の政治に、借り物の衒学を刺す。
借り物の病気には、借り物の薬を処方。
借り物の医者が、借り物のカルテにて。
借り物の不幸とか、借り物の失望とか、
借り物の征服とか、借り物の絶頂とか。
借り物の葬式で、借り物の涙を流した、
借り物の誰かが、借り物の私であって。



借り物の偽物よりも、借り物の借り物。