社畜な鯱狗の妄想雑記

愛即是吾唯足知--精進あるのみ也

その空蝉を、愛づ。

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祭囃子が、遠く聞ゆ。

白無垢の、煌くは刹那。

翔び去るは、忘却の彼方。

然れども、証は不滅の故に。

滑かな、飴細工は金字塔なり。

やがて明ければ、騒擾の時雨も。

空蝉は凛として、静謐に睥睨せん。

凡そ白痴の餓鬼ども、僕には構うな。

この地の底で僕は、その皇女に仕えて。

ただ護り、果てたいと願って止まぬから。

入道雲が湧き上がり、洗い流してしまうサ。

其れは間も無く、膨れ上がるのも見えぬ世間。