社畜な鯱狗の妄想雑記

愛即是吾唯足知--精進あるのみ也

即興2017.7.4

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あの飛翔体は、
届くという人がいる。
届かないという人がいる。
そんなことは、どうだって良くて。
今日を選んで、飛び込む人がいる。
鮨詰めの電車のどこかで、
二時間以上も、立ち尽くした、
私がいる。
舌打ちが聞こえる。
舌打ちが聞こえる。
車窓の向こうには、迫り来る暴風雨。
あの飛翔体は、
祈れば止まるという人がいる。
殴れば止まるという人がいる。
それならば。
あの過日の、波は。
祈れば止まったのだろうか。
殴れば止まったのだろうか。
舌打ちが聞こえる。
舌打ちが聞こえる。
政治的な科学、的な宗教、的な政治。

先頭車両が。
バラバラに、撥ね飛ばしたのは。
たぶん、私。

その山荘の処女膜を、
放射線のように不可視の、
鉄球が貫くように。
車窓の向こうには、迫り来る飛翔体。
その時。
私の脳裏には、
護りたい誰の笑顔も、
浮かばないから。
先頭車両の気狂いが、リフレイン。
舌打ちが聞こえる。
舌打ちが聞こえる。
ズブ濡れの帰宅。
異郷の記念日。
飛翔体の日。