阿呆酔夢の即興、或いは鎮魂歌
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--なぁ、アンタは。
小腹が空いたから、食うタイプか。
ムラリとしたから、犯すタイプか。
アクビが出たから、眠るタイプか。
惚れたから、愛すタイプか。
憎んだから、殺すタイプか。
死ぬまで批評家で、死ぬまで冷笑家で。
健康で、文化的な人生だな、まったく!
芸術は爆発で、作品なんて、
クレーターに、過ぎねぇよ。
とにかく、殺しちまってから、
どうやら、憎かったらしいと、
ぼんやり、気付いたらイイさ。
愛して、愛して、愛し抜いたら、
惚れちまったと、気付かされる、
そんな気障ったらしい小咄でも。
--なぁ、アンタは。
意味があるから、生まれたタイプか。
意味があるから、生まれたタイプか。
聖処女のケツ穴から、クソに塗れて?
アチラのクレーターがデカイとか、
コチラのクレーターがキレイとか、
死ぬまで批評を続けてりゃイイさ。
--なぁ。
クレーターなんて、結局は。
クレーターでしか、ねぇよ。
クレーターなんか、
見ちゃいねぇんだ。
そうやって、
アンタの火薬が、
湿気っていくのが、
見ちゃいられねぇんだ。
とりあえず、食ってから。
とりあえず、犯してから。
とりあえず、眠ってから。
「はて、どうしてかしらん?」なんて。
ヌケヌケと、小首を傾げて、舌を出せ。
--木っ端微塵に、吹き飛ばせ。
木っ端微塵に、吹き飛ばしちまえば。
誰もクレーターなんか、気にしない。
誰もクレーターなんか、気にしない。
すべての無精卵へ。
ヒヨコの死骸より。
--親愛を込めて。