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社畜な鯱狗の妄想雑記

ファシスト見習い。すべては音楽。詩集『円周』。

荒野に打ち捨つらる、レゾンデートルの黄衣

✳︎

此処に、引き金がある。

引くのを恐れる、僕がいて。
嬉々として引く、俺がいて。
引いては悶える、私がいて。

バエルには、三つの首が、あるという。
猫と、ヒキガエルと、老王と。
カエサル、ナポレオン、ムッソリーニ

為すべきことを成して、括ることが。
幸福の絶頂で果つということならば。

……ジーザス。
貴方は、私の師であり。
私の死であり、私のサタンであった。

「ジューダス、お前もか」と。
驚き、嘆き、憤怒してくれたなら、
僕はきっと、救われたのだろうに。
なんて、厭らしい人。
赦しなど、請うて堪るか。

接吻は呪い。
香油は呪い。
幸福は呪い。

マティアなら、きっと。
私より、もっと、ずっと。
上手く、やっていけるでしょう。



そして、世界は。

貴方という人を、永遠に喪うのだろう。



歴史の庭が、裂けて。
勝者の見下ろす底へと、
ただ、墜落していく。

私は、嗤っていた。



歴史なぞ、幾らでも、くれてやる。

物語は。

この物語は、私の。

私だけの墜落。