社畜な鯱狗の妄想雑記

吾唯足知、即身仏。南無、阿弥陀佛。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【青春タンクデサント】a7「噂の“測量オジサン”、或いはカタストロフ」

✳︎ 見た目は、ホームレス。 台車を押していて、その上には、良く判らない機械が、ぎっしりと積まれている。 ブツブツと独り言を呟きながら、彼は「何か」を。 ひたすら「測量」し続けている--。「……新手の都市伝説か、何かですか?」 いよいよ冷え込み始め…

「メメント森」って書くと、芸人さんみたいな件

mistclast.hatenablog.com ✳︎ これだけ「リーダビリティ」に配慮される方が、 こういったテーマの記事を書かれると、何より、 スゴく「読み易い」ことに、感動を覚えますね! 4〜5名ほどの?拙稿の「奇特な読者」の方こそ、 結構「真剣」に、御一読をオスス…

【青春タンクデサント】a6「二学期半ばの、サボタージュ!」

✳︎ 「海を、見に行きたいと思う!」 「……今、このタイミングで?」 結局のところ。“タンクデサント部”として「夏休みの活動」は、ほぼ、無かったと言える。 そうして迎えた二学期も早々に、“部長”が宣言するのだから、僕が呆れるのも無理からぬ話であろう。 …

『HELLSING』は“ファシズム”/『ヨルムンガンド』は“ナチズム”

✳︎《呪詛と断想の“ファシズム”》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/13/132204今回は、少し趣向を変えまして(笑)。ダラダラと、漫画のお話でもw『HELLSING』のラスボスである“少佐”は、「手段のためなら、目的を選ばない」という、まさに「コペル…

流瓶、ヒロイン、量子的揺らぎ

✳︎其れを「壺」と、名付けることは、まったく、同時多発の殺人であるのだ。私が、その「壺」で、後頭部から、貴方を力任せに、殴り付けるかの如き。《ビッグバンから熱的死まで》その労働者の党が貼った、プロバガンダを、尻目に。「生とは」裏路地で、春を…

【私訳】Home Grown - You’re Not Alone

✳︎(from 3rd Album “Kings Of Pop”)https://m.youtube.com/watch?v=w_-lAtIXwuQサヨナラを一言、告げたならドアを閉めて、灯りを消してカケラは拾っといてよもし、要るならこのセカイは冷たい…それでも、覚えといてキミは、独りじゃない絶対に、キミは、独り…

【青春タンクデサント】a5/b1「stigma diary」

✳︎ 二学年が始まって早々の、春先のこと。 睦美紅子は、放課後。学校の裏手の、満開の桜の木の下に、呼び出されていた。「睦美さんのことが、好きです。付き合って下さい」「おおぅ……ド直球、ド真ん中の、告白か」 --薄々、予期はしていた。 好青年、とい…

【青春タンクデサント】a4「一学期の終わり、先輩への供物」

✳︎ 放課後、電車で三十分ほどを掛けて。睦美紅子と二人で訪れた町外れの、小高い丘に。 その霊園は、あった。「“蝉時雨”という言葉を考えた誰かは、なかなか、恐るべき『詩人』だな」 姫宮絵里の、四十九日と数日の、墓参り。 それが、本日の“タンクデサント…

【青春タンクデサント】a3「The Tuning」

✳︎ 大粒の雨が、絶え間無く、窓ガラスを叩く昼下がり。 僕はぼんやりと、ベッドに寝そべっていた。 姫宮絵里に借りた音源を、垂れ流す。イギリスの、良く知らないバンドのベスト盤。ゆったりとしたストリングスがワルツ調を刻む上に、気怠いボーカルが乗る。…

【青春タンクデサント】a2「葬式の帰り、理不尽なB級映画の話題」

✳︎ 姫宮絵里の葬儀は、町を挙げて執り行われた。“祝福”と言っても、市を挙げるほど「珍しいことでもない」。所詮は、行政の予算との兼ね合いだろうか。「姫宮さん、おめでとう!」「姫ちゃん、バイバイ!」 棺の中には、きっと。顎から上の吹き飛んだ、姫宮…

【青春タンクデサント】a1「祝福と、喪失と、出逢い」

✳︎ 一人称の小説というのは、よろしくない。 小説というのは、やはり三人称でなければ。一人称の小説は、究極的には、すべて「ジュブナイル」に括られてしまうのだから--。「……あの、犬飼君?」 昼休みの教室の片隅で。まったく流行る兆しの無い、書評サイ…

炎昼の、深海

✳︎彩りどりの。薔薇の園庭を、抜けて。受付の金魚に、切符を渡す。錦鯉の学芸員が、愛想良く。私を、底へと導く。動物園というのは、嫌いだ。どうして、あんなにも。明るく、振舞えるのだろう。ふと、私は。繭の中で、糸を吐き続ける。白蛇の令嬢を、想う。…

先頭車両の気狂い

✳︎嘘のような。本当の話でも、しようか。実に、今朝ほどの、ことさ。肘が当たったか、足を踏んだかの、騒ぎが、一つ前の、電車であって。私が、飛び乗った先頭車両は、実際のところ、飛び乗るまでもなく、発車する気配など、無かった。そんな、先頭車両に、…

『ぼくを探しに』は「ファシズム入門書」に最適!

✳︎《呪詛と断想の“ファシズム”》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/13/132204《“ファシズム”の「参照先」は、果たしてニーチェなのか》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/16/123526《だから“ナチズム”は「失敗」であった》http://or…

荒野に打ち捨つらる、レゾンデートルの黄衣

✳︎此処に、引き金がある。引くのを恐れる、僕がいて。嬉々として引く、俺がいて。引いては悶える、私がいて。バエルには、三つの首が、あるという。猫と、ヒキガエルと、老王と。カエサル、ナポレオン、ムッソリーニ。為すべきことを成して、括ることが。幸…

だから“ナチズム”は「失敗」であった

✳︎《呪詛と断想の“ファシズム”》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/13/132204《“ファシズム”の「参照先」は、果たしてニーチェなのか》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/16/123526“ナチ”は、しばしば。このように“ナチズム”を「擁…

“ファシズム”の「参照先」は、果たしてニーチェなのか

✳︎《呪詛と断想の“ファシズム”》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/13/132204“我々団”総統、外山恒一閣下の諸論文には、大いに感銘を受けている、鯱狗なのですが。しかし…実は一点、意見が「相違」するのが、表題の件。総統閣下は、「ファシズム…

紙の椅子 (basilisk interlude)

✳︎ペラペラの、紙の椅子に。座ろうとする者がいたら。危ないよと、誰かが声を。掛けるのが、当然の話だ。なんて非道い悪戯をする。血も涙も無い卑劣漢には。それ相応の報いが必要だ。ガソリンをブチ撒ければ。きっと、良く燃えるはず。さぁ、ソイツを捕まえ…

archaïque smile chamber

✳︎「どうか、私の思う人を、救ひたまへ」と。弱々しく泣く、その小蜘蛛に、「それでは、糸を垂らせば、よろしい」と。告げる仏陀の、邪悪な笑みが、俺のされこうべの盃を満たした、優雅な血の池に、浮かび上がる。the hell has a name,“operant chamber for …

“おかしのまちおか”がある「アーケード街」は

✳︎だいたい「ファシズムの匂い」がする(爆)。《呪詛と断想の“ファシズム”》http://orcadawg.hatenablog.com/entry/2017/05/13/132204…大事なのは「アーケード」。「地上」でも「地下」でも、ダメ(笑)。ソコが「境界線上」に立つ、「異界」であるというコトを…

衆生でかると救世おかると観音

✳︎【文明】もう、何にも思わなくなったなら。もう、何とも思わなくなったなら。死ぬるまでもなく、居らぬも同然。私は、私の不在を証明したいのだ。私は、アリバイを証明したいのだ。二度と、事情を聴取されぬために。猫も杓子も「我思う」ほどに、「我思う…

すこっと・まーふぃー!

✳︎楓 (スピッツ・カバー)https://m.youtube.com/watch?v=n_k8mujEeZMヒットリッキーリジャカナーエーラレナイーユッメーモアーッタケーレドー…サヨーナーラーーーーー!!!キミーノコーエヲーダーイテーアルーイテーイクーガイジンさんのJ-POPカバーと聞く…

東京上空五万米

✳︎「ツマラヌ映画というヤツは、だいたい」「渋谷のスクランブル交差点の、雑踏で」「神妙な顔をしているモノなのだよ(笑)」ナルホド、金言を聞いたワケだと、東京タワーの天井桟敷から、石コロを、思い切り投げてみたトコロで、当たるワケが無いのだ。洗面…

呪詛と断想の“ファシズム”

mistclast.hatenablog.com ✳︎ コチラの記事を読んで、思い起こしたのですが。 引用しておいて何ですが、ほとんど無関係です。 御承知置き下さいm(_ _)m 結婚しなくても幸せになれるこの時代に、 私は、あなたと結婚したいのです。 という、コチラのキャッチ…

鯨になりてぇ。

✳︎味がしないのに、腹が減るってのも理不尽。何食わぬ顔で、何食ったっていいんだけど。仙人か、鯨みたいに。霞食って生きたいね。死ぬまで、霞食って生きたいね。寝転んで。頭ン中の深夜ラジオに、周波数を合わせる。Syrup16gとか、懐かしいね。ヤバいね。…

【私訳】Korn - Falling Away From Me

✳︎(from 4th Album “Issues”)https://m.youtube.com/watch?v=2s3iGpDqQpQなぁ、疲れちまったよなオレは、今日はもう閉店さ自殺してやるとか、アンタは抜かすけどまぁ時には、悪くないかもな誰に、何と言われようとオレはココに、空っぽで立ち尽くしてるオレ…

路傍の神話

✳︎【一】人は。誰しも、一粒の種を握り締め、生まれてくる。霜に閉ざされ、懸命に言葉を覚えて、引き換えに、雪解けの地表の、いったい何処に、芽吹くというのか。どうしたって、思い出せないのだ。【二】陽は。二人の子を成した。此岸には火星。全知にして…

トカゲの小唄

✳︎ワタを切って、クビを切って、このトカゲはまだ、息をしているよ。御覧なさい、手足がもぞもぞ動いてる。後生大事に、尻尾を守っているンだね。トカゲが何か、言ってるよ。蝶々が恋をするのなら、蛹の中でどろりとした芋虫は、微睡みながら、いったい、ど…

怪物は

✳︎学校の中庭に、デンと構えた焼却炉の、赤黒い舌でもって、ぐわららぁ、ぐわららぁ、と、夜毎に私を、責めるのです。手前は幸せにならねば、ならぬ。手前は幸せにならねば、ならぬ、と。だから、私は慄きながら、裏庭に、ヌッと聳えるトーテムポールに、訊…

テセウス・ファック・インサイド

✳︎スクラップ、リビルド、スクラップ。ハンズクラップ。クラップ、クラップ。クラック、スモーク、クラック。記憶の連続を担保にして、ありったけの胸肉を借りる。一滴の血も零すことなく、オナンが孕ませた救世主のように。ハンズクラップ。クラップ、クラ…