【4】日本とアメリカ…ファンの違い
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「悪の独裁オーナー」こと、ビンス・マクマホン。
彼が「独裁者」であることは疑いようの無い事実(笑)なのでしょうが、
では彼が本当に「極悪人」だと信じているファンは、これはアメリカでも極少数でしょう。
「ビンス・マクマホン」は超有能な「カリスマ経営者」であり、
その彼が演じる「悪の独裁オーナー」こそ「Mr.マクマホン」である。
わざわざこんな風に言語化するまでもなく、「ショー」を受け容れる「文化」。
それがすなわち「アメプロ」の培ってきた「伝統」なのだろうと考えます。
さて、翻って、我らが木谷オーナー。
内藤があの手この手で笛吹けど踊らず。
はっきり言って、極めて「しょっぱい」と言わざるを得ません。
唯一、木谷オーナーに「ビンスっぽさ」を感じる「エピソード」と言ったら、
両国での内藤のIWGP戴冠演説を中継で観て、
怒りのあまり、思わずテレビにビールを投げ付けた…
という、「噂」だけです。
…でもこれ、良く考えると不思議じゃないでしょうか?
だって、そんな「絵」になる瞬間。
WWEだったら、絶対にカメラを入れて、
ちゃんと「放映」してくれますよ!(笑)
木谷オーナーがそれをしなかったのには、
きちんと「理由」があると、鯱狗は考えております。
それこそが、「ストーリーライン」も「キャラクター」も、
「スマートすぎる」ものにしなければならない「理由」。
すなわち、
「ギミックを否定する新日ストロングスタイル」の「伝統」に則った、
「日本のファンのためのWWEアティチュード路線リメイク」
であるからです。