新日が「第三世代」を残す「意味」
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突然ですが、想像してみて下さい。
あなたは、ヤクザの下っ端の構成員です。
ある日、オヤジから、
「敵対する組長のタマを奪ってきてくれ」
と、命令されたとして。
過去に同様の「任務」を果たして、
臭い飯を10年ほど食わされた古参が。
①功に報いて、幹部に取り立てられている。
②無情に切り捨てられて、落ちぶれている。
どちらの場合、
あなたは「覚悟」を決められますか?
…………。
ジュニア時代と根本的な「戦い方」を変えるつもりが無いケニー。
「ピープルズ・チャンプ」として「過酷である宿命」を負う内藤。
G1決勝後バックステージでの痛ましい姿をミラノが伝えた後藤。
…などなど。
ハッキリ言って、鯱狗にはやり過ぎとも思えるのですが、
とにかく、新日主力レスラーのハード・バンプっぷりは、
どんどん、自分達で「ハードル」を上げ続けております。
(ヒロムなんかもう、その最右翼に立とうとしていたり…)
…で。
これを、あえて「経済活動」と捉えてみればですね?
このような「図式」が成り立つのではないでしょうか。
「プロレスラー」は、
「選手生命そのもの」を、
「興行主に切り売り」している。
残酷な表現ですが。
そう間違ってはいないと思います。
しかし、そのように考えた時。
浮かび上がる、素朴な疑問。
プロ野球選手なんかと比べて、
年俸の水準が、低すぎじゃね?
限られた「全盛期」で、
「生涯の収入」を稼ぐ。
そのように考えた時。
「トップレスラー」の年俸でさえ、
「中堅野球選手」と同等以下の「現実」。
まさに「中堅野球選手」の「おカネ」を主題にした、
ヘタに漫画化とかできないぐらい、
「厳しすぎる」プロレスの「現状」。
イイですか?
「国内最大手」の新日でさえ、そうなんです。
…そして。
かつて、ハード・バンプの「極北」を描いた、
90年代後半、三沢達の「全日四天王プロレス」。
「何故」
三沢達は、馬場元子オーナーの全日から、
「大量離脱→新団体設立」に至ったのか。
その結果…最終的に。
「新団体」は今、どのような「状態」か。
「全日四天王」は、「どうなった」のか。
「そこまで」を踏まえた上で。
…鯱狗は、こう考えます。
木谷オーナーは、
「善処しようと心掛けている」と。
まずはもちろん、
「WWEによる主力レスラーの引き抜き」
という「目の前の脅威」を踏まえて、
主力の年俸アップを吟味していること。
そして、表題の件。
「第三世代」…特に中西、次に天山について、
今もなお「生かそう」と考えていること。
…分かりますか?
現在の「主力」のハード・バンプに、
とても「ついていけない」。
それどころか「マトモに動けない」。
そんな「老犬(byリック・フレアー)」を。
「リングに立たせる意味」
…イイですか?
現在の主力レスラー達が。
「自分の選手生命を切り売りすること」に。
「恐怖」を、感じていないとでも??
おカネだって、もちろん「不安」です。
そして、「リングに立てなくなる恐怖」。
「リングの魔性」は、映画『レスラー』でも、
イヤというほど描かれています(というか主題)。
…大仁田とかいうクソジジイなんか「ジャンキー」ですよ(苦笑)。
天龍みたいに「腹一杯」と言い切れるレスラーは、本当に極稀。
つーか、天龍だって、引退は65歳!!!(笑)
…それだけ「魅力的」なんです。
「リングに立つ」ことは。
だから。
「第三世代」を「切り捨てない」ことは、
「現在の主力」への「メッセージ」になる。
この「新日本プロレス」は。
「命を懸けるに足る会社」だと。
それが、鯱狗が冒頭に発した「喩え話」。
極端な話。
首を壊して「レスラーとして死んだ」、
そうでなくても「岩塩」だった、
ワールド・フェイマス(笑)さんを、
未だに「再生できないか」試みるのも。
そんな「メッセージ」の一環かもしれない。
「残酷な第三者」で「クソスマート」の鯱狗ですが、
それでも「アイツは契約もう切っちゃえよ」だとか、
なかなか軽々しくは口にできない、一つの「理由」。
…だから、あとは。
「やりがい搾取」とか言われないよう、
ビッグな会社になって、ビッグなカネをバラ撒けるよう、
なぁ、そうだろ??
新日本にカネの雨を降らせてくれよ!!
レインメーカー!!!(笑)
(…実際には内藤サンの御仕事なのは内緒)
以上、御拝読のほど、誠にありがとうございました!