2017-07-03 その空蝉を、愛づ。 円周:三位一体の四(=私+視+死+詩) ✳︎祭囃子が、遠く聞ゆ。白無垢の、煌くは刹那。翔び去るは、忘却の彼方。然れども、証は不滅の故に。滑かな、飴細工は金字塔なり。やがて明ければ、騒擾の時雨も。空蝉は凛として、静謐に睥睨せん。凡そ白痴の餓鬼ども、僕には構うな。この地の底で僕は、その皇女に仕えて。ただ護り、果てたいと願って止まぬから。入道雲が湧き上がり、洗い流してしまうサ。其れは間も無く、膨れ上がるのも見えぬ世間。