2017-07-04 塩湖にて 円周:三位一体の四(=私+視+死+詩) ✳︎白く朽ち果てる、その湖畔で。真二つに折れた、無銘の剣に。暫し、ただ、祈りを捧ぐ。炎昼に、帽子を目深に正して。リュートの弦を調律したなら。どうか、惑わぬようにと。インディゴの獣の、霊験も灼かな、一振りのカイトで、宙を斬り伏す。褪せた雲海を泳ぐ、無銘の鳥葬よ。叫びを。