【16】4.10両国〜6.19大阪…計算し尽くされた「シナリオ」の大爆発!(CHAOS石井の悲哀編)
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中途半端なベビー志向とファンからは叩かれ続け、会社からは不遇の地位を押し付けられ続けてきた男が、遂に。
「作られたチャンピオン」ではなく、「ピープルズ・チャンプ」を求める観客からの大歓声の中で、悲願のIWGPを初戴冠して、名実共に「主役」となった、その時。
愚かにも、水を差してきた男がいます。
敗れたオカダ率いる、CHAOSのオリジナルメンバー、石井です。
この空気を読まない挑戦表明には、当然、観客も大ブーイング!
そして内藤の「どうぞ、お帰り下さい」アピールには、再び大歓声!
…にもかかわらず、結局、次期挑戦者は石井に決定してしまいました。
内藤も指摘する通り、直前のNJCで敗北を喫したばかりの男です。
これにはファンもシラけてしまいます。
ハッキリ言って、観戦の興味も湧かない、内藤が言うところの「消化試合」も同然。
会社は何故、こんなにも「しょっぱい」カードを組んだのか。
鯱狗の妄想見解は、
「内藤が『正しい』ことを『証明』するため」です。
すなわち、木谷オーナーは「御客様の声」を無視して、一方的にオカダとCHAOSを「贔屓」している「悪の独裁オーナー」である、と。
…分かりますでしょうか。
「木谷オーナーがCHAOSを贔屓するから、内藤が批判する」…のではなく、
「内藤に批判させるため、木谷オーナーがCHAOSを贔屓している」んです。
つまり、因果関係が「逆」。
何故なら、内藤には「スマートすぎるストンコ+ロック」として、「主役」を張り続けて貰わなければならないから。
その人気の根源である、歯に絹着せぬ「批判」が、確かに「正論」でなくてはならないからです。
その「証明」のために、こんなにも「御客様の声」を無視した「しょっぱい」カードを組んだ。
鯱狗は、その計算し尽くされた「戦略」に震撼しました。
…それにしても、可哀想なのは石井です。
あのタイミングで挑戦表明なんてしたら、ファンから叩かれまくることなんて、分かり切っているのに。
それでも。
会社のため、内藤を「主役」とする木谷オーナーの「シナリオ」のために、自らは「咬ませ犬」の「役割」を、甘んじて受け容れた。
まだ「エース」として、「主役」の「ライバル」として扱って貰えるオカダ以上に、厳しく屈辱的な「役割」だというのに。
そのプロ根性、サラリーマン精神。
しがないイチリーマンの鯱狗としては、本当に頭が下がるばかりです…。
続きます。