【17】4.10両国〜6.19大阪…計算し尽くされた「シナリオ」の大爆発!(オカダの傲慢リマッチ編)
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というワケで、哀しき「咬ませ犬」のCHAOS石井を、順当に退けた「主役」のロスインゴ内藤。
そして。
CHAOS勢という意味では、実質的にダイレクトリマッチと言ってしまって差し支えの無い、オカダの挑戦表明。
…引き続き、「御客様の声」を無視した、実に「しょっぱい」カード。
木谷オーナーの「贔屓」が、隠れようもありません。
しかし今回。
オカダはいくらか殊勝になったのでしょうか。
内藤への挑戦のためなら、どんな「条件」でも受けると、明言しました。
そこで内藤が突き付けた「条件」。
それは、来たる大阪大会までの試合での、「全力疾走での入場」。
…完璧です。
泥に塗れて、もがき苦しみながら、遂に「ピープルズ・チャンプ」となった内藤が、木谷オーナーの庇護の下、ヌクヌクと温室育ちの「作られた(元)チャンピオン」であるオカダに、ヤングライオンのように全力疾走で入場しろ、と突き付ける。
つまり「その傲慢なプライドを捨てろ」、ということです。
そして、どんな「条件」でも受けると明言したオカダは、約束通りに「全力疾走」で入場を…
しませんでした。
挙句の果て、こう開き直るのです。
「ちゃんと走って入場した。内藤さんの入場と比べれば全力疾走みたいなもの」
…そんなオカダに対して、国内最大手のプロレス情報サイト《nWoな人々》に寄せられた、ファンからのコメントを見てみましょう。
「プライドが高すぎて出来ない」
「ほんとつまらない、お坊っちゃまレスラー」
「技やコメントもマンネリ化。あげくスベる」
「単なる嘘吐きでガッカリ」
「大したこと言えない。内藤を見習った方がいい」
「空気読めてないし、ダサいなぁ」
「コメントのせいで、どんどん小物になってる」
「内藤の方が一枚も二枚も上手」
見事なまでに、オカダは総スカンを食らっており、対照的に、内藤の評価が上がるばかりです。
ハッキリ言って、容易にこの「結果」が「予測」できる、「しょっぱすぎる」オカダの言動。
…木谷オーナーは、お気に入りの「エース」の評判がこのように地に落ちるのを、果たして予期できなかったのでしょうか?
オカダにプライドをかなぐり捨てた全力疾走をさせれば、ファンからの評価が見直される絶好のチャンスだと、リサーチできなかったのでしょうか?
「サラリーマン・レスラー」のオカダのことです。一言、木谷オーナーが命じれば、素直に従っただろうに…。
さて、ここまで弊ブログを御拝読頂いている、有り難い読者の方であれば、もう答えは分かっていらっしゃるでしょうが、鯱狗の妄想の御時間ですw
もちろん、木谷オーナーは、それによってオカダの評判が落ちることを、分かっていました。
分かっていた上で、オカダに「全力疾走しないこと」「開き直って言い訳すること」を、「命じていた」のです。
何故なら、オカダの「しょっぱさ」にファンが反感を覚えてヒートするほど、「御客様の声」を聞いて「正論」を提示する内藤が、「対照的に輝く」から。
そう。
すべては「ピープルズ・チャンプ」である「主役」の内藤に対して、「作られた(元)チャンピオン」という「ナチュラルヒール」にオカダを仕立て上げるために。
黙って「咬ませ犬」となった石井もスゴいですが、やはりオカダもスゴいです。
スゴい「サラリーマン・レスラー」です!
ただ、会社のために。
内藤を「主役」とする木谷オーナーの「シナリオ」のために。
オカダは「踏み台」となることを、受け容れました。
…この年の春にCHAOSの軍門に下った後藤。
いつも善戦はするも準優勝止まりの彼を、誰が言ったか「高級ジョバー」と称する、諦め混じり(苦笑)のファンの声があります。
ただ、こうして妄想を繰り広げてみると、それは後藤に限らず、もっと広い意味でのリングの「外」まで含めれば、このCHAOSというユニットそのものが、オカダを筆頭に「高級ジョバー」の集団のようにも…見えてはきませんでしょうかw
それでは次回、いよいよ運命の大阪城決戦に突入したく存じ上げます。
今回も御拝読のほど、誠にありがとうございました!